宝石のカットの意味は？ブリリアントカットなどの種類や特徴を解説

宝石をジュエリーにする時は「カット」という言葉が多く用いられます。しかし、どういう意味なのか、よく知らない人も多いでしょう。そこでこの記事では、宝石のカットについて解説し、主なカットの種類もご紹介します。

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宝石の「カット」の意味

宝石のカットとは、原石を切り出して美しい形状にすることです。カットすると形が整うだけでなく、輝きも美しいものになります。以下の2つより詳しく解説します。

• 主なカット方法
• カットした部位の名称

主なカット方法

宝石の主なカット方法は「ファセットカット」と「カボションカット」の2つあります。ファセットとは宝石の面部分のことで、面を多く作り光の屈折を増やして、宝石の輝きをさらに美しくする方法です。カボションカットは、ファセット（面）を作るのではなく、表面をつるりと滑らかに仕上げる方法です。どちらも美しい宝石をさらに美しく演出するため、宝石の種類やジュエリーによって使い分けます。

カットした部位の名称

宝石をカットした時に、上部をクラウン、下部をパビリオンと呼びます。また、クラウンの中でも中央の平らになる面をテーブル、パビリオンの最も下部に当たる部分をカレット（キューレット）といいます。

宝石のカットの種類

宝石のカットの種類を、7つご紹介します。

• ラウンドブリリアントカット
• プリンセスカット
• オーバルカット
• ハートシェイプカット
• エメラルドカット
• マーキスカット
• ペアシェイプカット

ラウンドブリリアントカット

ラウンドブリリアントカットは、ダイヤモンドなど多くの宝石に用いられる代表的なカットスタイルです。宝石特有の美しさを最大限引き出せるよう、どのようにカットするとどう輝くのか、光の屈折を綿密に考えたカット方法になります。

プリンセスカット

プリンセスカットは、主にダイヤモンドに行うカットスタイルで、ダイヤの輝きを最大限活かせるといわれています。形状は、ラウンドブリリアントカットを正方形にしたような形をしています。

オーバルカット

オーバルとは楕円形のことで、オーバルカットは宝石を楕円形にカットするスタイルです。バランスの良い形になるため、宝石のカットで最も多く用いられる方法だといわれています。

ハートシェイプカット

ハートシェイプカットは、立体的なハート型にカットするスタイルです。宝石をハート型にするのは愛の象徴といわれており、愛情を表現するためのジュエリーに多く用いられています。

エメラルドカット

エメラルドカットは、主にエメラルドをカットする際に用いられる方法です。長方形や正方形に四角く切り出した宝石の角を、平らに整えた形状をしています。平たい部分の面積が大きく、宝石の中身が見えやすいので、内包物や気泡の少ない宝石におすすめのカットスタイルです。

マーキスカット

マーキスカットとは、横から見ると楕円形のラグビーボールのような形をしたカットスタイルです。中央が膨らんだ変わった形をしていますが、宝石を大きく見せたり、色や輝きを美しくしたりする効果があります。

ペアシェイプカット

ペアシェイプカットとは、涙のしずくのような形のカットスタイルです。正面から見るとオーバル（楕円形）の上部分を尖らせたような形で、横から見るとマーキスカットのようにも見えるのが特徴です。

宝石はカットごとの違いを理解しましょう

宝石のカットとは、ジュエリー加工する際により美しく綺麗に見せるために石を切り出すことです。主なカット方法は、面を活かしたファセットカットと滑らかさを重視したカボションカットの2つがあり、宝石の種類やジュエリーによって使い分けます。

カットの種類は、代表的なラウンドブリリアントカットやプリンセスカットなどがあり、それぞれ形が異なるので石ごとに使い分けると宝石の良さを最大限引き出せます。カットごとの違いを理解して、宝石をより楽しみましょう。